旅行パックの都合上、富良野付近に宿を取れなかった我々は、宿泊地であるトマムへ向かった。
この頃から結構な雨が降り出し、更に道から一歩出れば真っ暗。友人Mの口癖である「ここに住んでる人たちはなにして暮らしてんだ」が頻発。
そろそろトマムに入ってきたぞ、という頃には本当に道の両側がどうなっているかわからない暗闇。
そんな中に、忽然と姿を現すツインタワー(仮称)!
こんな何もないところに一体何の目的で……と恐ろしい憶測が飛び交う中、ぽつりと「どうやら宿はあそこらしい……」の言葉。
敷地の入り口まで辿り着いたはいいが、そこからホテルまでが長い長い。どうやらリゾートの中にホテルが密集しているらしいのだが、基本的に灯りが全くない。ホテルの位置を示す案内看板にも灯りがなく、我々を大いに困らせた。
翌朝敷地一帯を見回してみると納得、トマムと言えば「スキー場が売っている場所だ」という言葉の通り、まさにそれだけのために樹海の中に立てられたオアシスのような場所だという印象だった。
雰囲気も手伝って、なんだかおどろおどろしいツインタワー。