かなり『リング』に近い作りですね。謎を解かないと自己の確立が成り立たない。謎は物語が進むに連れ、徐々に暴かれていく。そしてラスト――。
しかし、あちらと違い、真っ向エンターテインメントではないと感じました。全編に漂っているのは、「狂気」です。それが私には気持ち悪くもありました。エグいシーンは多々あるのですが、それより精神的な雰囲気の方が重かったです。主演のチェ・ミンシクの存在感に負うところが大きいのでしょう。この人の演技を観て、『酔画仙』への期待も高まりました。
お話的には、事件の発端の理由がどうも納得できなかったので、多少現実離れしたファンタジーのように見えてしまいました。
色々な意味で納得のR15。