上野国立博物館で展かれている、「書の至宝」に行ってきました。
字って絵よりも日常的で、書くことが身近じゃないですか。
いつも上手く書くことを意識していて、実際うまく書けると嬉しい。自分の好きな字のスタイルって、結構自分の中で確立しているんですよ。
そういう字への興味というか愛着があったので今回の展示を観にいったのですが、最初はいきなり象形文字から始まってちょっと面食らいました。
墨の字一色だと思っていたので。。
しかしいつもの網羅性を発揮し、余すことなく鑑賞。
観たいものだけピンポイントで観てもいいと思うんですけどね。どうももったいなくなって全部観ないと気がすまないのですよ。
全体的な感想としては、「そんな高尚なことはわからん!」(笑)
この字は好きか、この字は好きじゃないか。そんなことぐらいしかわかりません。好きな字を観てるとなんか嬉しくなる。そんな観方でした。
で、誰の字が好きかな〜? というと、北宋時代の米フツ、清の趙之謙などに惹かれました。
それと、自分の隷書好きを改めて再確認。テン書も美しいですね。様式化された美が好きなのかな?
行書はほんとに個性でまくりなので、王羲之とか空海とか良寛とか、超メジャーな人は全然良さがわかりませんでした。。。未熟。空海は天才肌っぽかったですけど。
しかし、字を見ると人となりが伝わってきますよね。今回一番見てみたかった聖徳太子、かなり几帳面というか、神経質っぽそうな人だなあ、という印象でした。気配り上手?
仮名の展示も少しありましたが、仮名を発明した日本や平安貴族はつくづくすごいなあと思いました。ちょっと奴ら尊敬。
現代書家の展示も別の部屋で行われていたのですが、こちらの方が圧倒的に好きな字が多かったです。でも時間がないのでさらっと流して帰ろうとすると……。
「古代展示室→」の文字が。。。
古墳か!? 古墳なのか!!!?
もう俺を止められるものはいなかった。
うおおおおおおお! やべえ! 遮光器土偶とかいるべ!
ってな感じでテンション上がって書の至宝なんかよりよっぽど時間をかけて舐めるように見ていたら、そろそろ待ち合わせの時間が危なく……。
あのボリュームは1日かけなきゃ見られない感じだったので、渋々きりのいいところで退散。
通常展って今まで気にしたことがなかったのですが、普通に素晴らしいじゃないですか! 国博。
今度古代を楽しみにまた来よう。
最後に、いつも思う混み具合について。最終日前日だったので死ぬほど混んでいたのはしょうがないとして(整理券配ってました)、もうちょっと展示方法に気を配ったほうがいいと思うんですよね。
すごく低い位置に平置きしていたら、一度にみられる客は自然と少なくなります。じっくり観たい人もいるし、それで流れが停滞してしまう。
車椅子の人とか、平置きしかできない遺物とか、問題はあると思いますが、そこら辺展示する側の人は特許とるぐらいの革新的な、みんなが嬉しい展示法を開発してほしい。と他人任せに思うのでした。
うーん。よくというほどではないです。
出張では、わしはちょくちょく行ってますが。(笑
そういへば、高校時代 選択科目で書道とってました。へたっぴなんですが、隷書はセンセーに「味があるね」といわれました。誉められたのカ??微妙。
隷書は好きです。