›8 06, 2011

★★★☆☆『コクリコ坂から』

 ジブリらしくない(ゴローらしい?)「普通の作品」だった。
 ヒロインの家事働きで魅せる演出は見事だが、メインのストーリーにカタルシスがない。
 ヒロインと少年との秘密が明かされ停止するストーリー。
 そこからクライマックスへのもって行き方がこの作品の肝でもあるはずだが、意外にもヒロインの母親からあっさり曝露される真相。
 ここでの二人の描き方も納得がいかないし、ラストシーンでの船長から言われる「こんなに大きくなったか」的な言葉が、戦争を想起させ、テーマをぼやかせている気がする。
 真相が曝露され、やったー!で終わり、とはいかないのはわかるが、戦争的な要素を強引に入れ込みすぎなのではないだろうか。


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