資料館を出て、次の資料館へ行こうとして。
あれ? よく考えたら資料館って普通、閉館30分ぐらい前に閉まる……よね?
もう間に合わねーじゃんよ! 俺の頭はなんでこんなに融通がきかねーんだ……。
と凹む中、
あ! どうせもう間に合わないんだったら今の資料館にぎりぎりまでいりゃーよかった……。
ダブルへこみ。気付かない方がよかった。
朱雀門もなんもかんも全て捨てて、とぼとぼと来た道をバス停まで戻る。帰りでも夕焼けは綺麗だなあ……。
後で気付くんだけど、朱雀門って平城京の入り口じゃないんだよね。朱雀門までですら1km四方以上あるってのに、それより更にでかい平城京というスケールにはほんとにびびった。
その後、法華寺・海龍王寺の周辺をあやしげにうろうろするも、もう中まで入る気力なし。
でも外からでも雰囲気は良かった。特に海龍王寺。
瓦を中に包んだシュー生地のような塀が香ばしい。
奈良時代創建の上、空海が千日祈願っぽいことをしたらしい。
おかげで少し精気を取り戻し、次の目的地、宇和奈辺古墳に期待を寄せる。
さぁ始まるぞ古墳ツアー。
と、まるで朝焼けのように言って奮い立たせてみる。