唐招提寺展
唐招提寺展行ってきました。そもそも「奈良で行けなかったのに東京で一部だけ観に行くなんて屈辱!」と思っていたのに、東京メトロなどに貼られまくっている、いい感じに歳月で汚れたビルシャナ仏を観ていたらふらふらと行きたくなりまして。
あそこの博物館はいついこうと鬼の用に混んでいますが、今日もそんな感じでございまして。
しかし、最初の展示形式がなかなかイカしていて、かなり広い広間にビルシャナと梵天・帝釈天・四天王がぽつり、ぽつりと離れて配置されているのですよ。
人はうじゃうじゃいたのですが、スペースがかなり広いので普段よりはかなり見易かったと思います。展示コンセプト的にも光るナニカを感じました。
そして、自分的に今回のメインと言っても良かったのが、鑑真像が安置されている御影堂の障壁画@東山魁夷(最初のリンク先の真ん中ぐらいの画像)。
なんだかみなさん興味なさげで素通りでしたが、数十分でも見入られるような表現力でした。数も種類も豊富で満足。
しかし、これ、各屏風がバラバラに展示されているので、これが組み立てられた状態のものを観たいなあ……と思っていたらちょうどヴァーチャルなんとかによる再現映像で観ることができました。
これが……凄い!!
4部屋あるうちの、鑑真像がある部屋には彼の故郷である揚州の湖水の風景が描かれているのですが、部屋の4面全てが障壁画となっていて、まさに湖の中心に立って、実際にそこにいるように感じられるのです。
これを、鑑真のために作ったわけでしょう。作った人にも、自分が鑑真だったとしても、涙ちょちょぎれですよ。
というわけで、仏像ではなく東山魁夷の絵を観るだけでも行くべき! というイベントです。
来週末で終わりなので、興味のある方は是非。
トラックバックしまくってみました。みなさんそれぞれ視点が違っていて面白いですね。
「唐招提寺展/見る価値あり」花筏
「唐招提寺展」opendoor
「唐招提寺展@東京国立博物館(その2)」マチリンの日々
「唐招提寺展〜東京国立博物館」のばちゃん絵日記
「「唐招提寺展」国宝鑑真和上像と盧舎那仏」
TB有り難うございました。
私たちが観に行ったときも平日でしたが、結構な人出で、順番待ちが面倒でバーチャル再現映像は見なかったんです。
かなり良かったんですね。観れば良かったです。残念。
こちらこそありがとうございます。
私の時も最初はバーチャル映像は混み混みで一端は素通りしたんですが、
よく考えたらあそこであの部屋が再現されていたんじゃ……?
と戻って大正解だったというわけです。
あれだけ人がいなけりゃいつも隅から隅まで読み尽くすんですけどねぇ(^^;
毎度のことながらあそこの混み方はおかしいです(笑)。