›2 25, 2006

★★★☆☆ ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』

 小学校の教科書でつまみ読みした記憶が私の中にあったのですが、それは間違った記憶だったということが、読んでみてわかりました。。
 なんかちょうちょとか森で捕まえてきて標本作ったりする少年の海外作品だったのだが……。あれはなんだったのだろう。すごく読みたいぞ。

 で、最初は主人公ハンス君も楽しげに野山を駆け回るのですが、まあ、色々と救われない感じになってきます。作者ヘッセの少年期がモチーフとなっていて、ここいら辺の思春期時代は本当に誰しも難しい時期なんでしょうね。
 救われない中にも、いくつかの楽しみがうまく織り込まれているので、暗くは感じないです。
 でも結末はずいぶん唐突だったなあ。
 世界に入るのに時間がかかるので、読むにはまとまった時間が欲しい作品でした。
 もうヘッセはいいや。
 次はツルゲーネフの『はつ恋』を読みます。

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