›6 11, 2006

☆☆☆☆☆ 山本清史『水霊』

 満足度、自分史上初の0点をつけてみました。
 物事の悪い面ばかりを書かないように心がけているつもりなのですが、、、
 今回ばっかりはケッチョンケッチョンに行きます!!
 多分観る人も少ないと思いますが、ネタバレありなんでご注意。ただし、原作のネタバレはしてません。あくまでも映画だけ。


 そんなわけで、待ちに待った『水霊』(ミズチ)。
 今日見てきたんですが、「あれ? 6月頭に公開始まったのに、1週間でもう軒並み公開終了してるんだけど?」という異常事態に……観て納得。

 バッカじゃねーの!! なんでこれが『水霊』なの?? 意味わかんねーんだけど。ミズチを映画化するって、ミズチが面白いから映画化すんだろ? 全然違う話にして、なんの意味あんの?
 「原作を映画化することについて」と表して、鑑賞中に延々と考察を巡らせてしまったほど、この映画化は奇怪だ。全国5000人のミズチファン(だとうなすうじ)は怒号を発しているに違いない。
 そりゃ、全然別物になってたっていいんだよ。その作品をかたちづくる決定的なポイントが一緒であれば。ストーリーの核とか、面白さの核がね。
 だがどうだ、このミズチ。

 原作と主人公ちげーよ!
 原作で死んでない原作の主人公、のっけから死んじゃってるよ!
 (原作では「もちろん」主人公が事件を解決するので、事件後、という設定でもない)
 原作のヒロイン怪死!!
 原作で事件の発端となる、土砂崩れで現れた遺跡、主人公が気にもせずスルーした!!
 原作で事件の核となる、水に潜む寄生虫でてこねーよ!
 寄生虫の仕業なんじゃね? と疑って、「死んでもいいから俺の体を解剖してくれ!」と言って己の体を差し出した渡部篤朗の体からは何も出ず、物語上何の意味もなく、犬死に!!
 主人公も何にもできず、気が狂って自殺!
 事件はなにも解決せず終了!
 なにが事件を起こしているのかすらわからず終了!

 結局、「どうやら水を飲んだ人が発狂して死んでいくらしいと私は思っているが、どこの水源がおかしいのか、なにがそれをひきおこしているのか、全くわからなかったね!」と主人公が表現している映画。

 はっきり言って、映画のジャンルが全く違うんだよ。こちらは完全にホラーで、しかも感覚系の、結末もなくて居心地悪い感じのホラー。
 対して原作は、もっとロジカルで、結果には必ず原因があり、謎を解いていきながら、行動によって着実に事件の核心に迫っていくタイプの、伝奇エンターテインメント。
 面白いわけがないんだよね。面白いとかの映画じゃないんだから。
 まあ、ミズチが原作だってことをさっぴいても、酷い映画だったんでこんなに書いてるわけだけど。
 『呪怨』+『リング』のパクリ。って一言で終了。監督、またはプロデューサーは、同じ柳の下を狙ったのかね……。
 水で人が発狂するって設定にインスパイアされちゃったけど、、それだと「ミズチのパクリだ!」って非難されそうだから、ミズチを映画化ってことにして、好きなように作っちゃおうぜ!
 って、自分で書いてて言いすぎと思ったけど、実際そうな気がするぐらいの映画化ぐあいです。
 まあ、映画化で原作より満足する原作ファンはそうはいないでしょうが、この爆発級のフラストレーションはもう一度原作を読まずにはおさまらない。おさめられねえぜこの俺は!!

 乱文失礼致しました。

#毎日のようにミズチの記事にだけ超スパムが来るのは何かの呪いだろうか

Comments
Y at 2006年06月12日 11:18

観に来てた客層も謎が多かったな。
若いねーちゃんや、カップルが何を間違うと水霊観ようぜ!となるのか

ところで
http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/report/report4352.html
まんざらでもなさそうだが…何がどう大丈夫なんだろう

ますひろ at 2006年06月14日 02:07

さすがに「クソだ」とは言えないでしょう。
つーか、ほんとにダメだったら脚本読んだ段階でキレてるだろうし。
「ミズチじゃないけど、単体の映画として観たら、つまらなくてもミズチと関係ないから『大丈夫』」だったりして!
だから原作も読んでって言ってるんだよ!

10011931 at 2006年07月25日 20:05
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