なんか映画化されるらしいですが、今更初版で平積みのときに買ったのを読んでみました。
いや、面白い。
なんつーか、生々しい。
中級武士が、何にいくら使って、交際費はいくらぐらいだったとか、細かく解説されているわけです。それが、単に学術的な観点から解説をしているというのではなく、物語性をともなった語りで、当時の人々視点で描かれているのがものすごく臨場感があってよい。
借金精算で家財を売却したときの全ての家財の明細とか、面白かったな。
一匁=約4000円という換算で、現代の家系と照らし合わせることが出来るし、我々の生活とそうそう変わらないのだなあというのがよくわかった。
武士には身分を保つための身分費用というものが多く必要だった、というのも納得。
その後の明治武士の勃興も面白かった。海軍に入ったら給料ウン倍でウマーって、そりゃ国がおかしくなるわ。
堅苦しくならず、物語として手軽に手にとってみてはどうでしょう?