›8 13, 2010

★★☆☆☆ 米林宏昌『借りぐらしのアリエッティ』

 少しネタバレあり。

 うーん、なんとなく観る前からわかってたけど……平板でしたね。
 始まってしばらくして、「まさか……舞台はずっとこの家……? だよな……」と今更ながらに落胆。予想通り最後まで盛り上がりのない展開で、放映時間より長く感じました。

 その他雑感。
 アリエッティにあんまり魅力を感じませんでした。特に服装。あの単色の服はねーんじゃねえの(笑)。普段着の方がよっぽど魅力的でしたよ。
 あと、絵柄もいつものジブリより没個性な気がしたので、余計ひきこまれず。キャラデザが駿ではないのだろうか(ないんだよね多分。NHKの特集を観て)。
 あんまり「借り暮らし」って設定もピンとこなかったですね。
 最初こそ「借り」に行くけど、中盤以降でてこないし、そもそも借りるって、永久に返さないよね? それって寄せ……とかおもってしまう(^^;
 虫があまり出てこなかったのも残念でした。もっと小人ならではの冒険が出てくるかな、と思ったので。

 唐突だったのが、お手伝いのバアさんの行動動機と、余所の小人のキャラデザ。
 バアさんは物語中最もアニメーションが派手に描かれていたけれども、そこだけ浮いてしまって、無理に観客を笑わせようとしている気がしてしまいました。
 余所の小人はなんで原始人みたいな格好と性格にしたのか。アリエッティんちのすぐそばに住んでるんでしょ? 大陸違うの?(笑) と違和感。

 思うに、これって原作選びの段階でちょっと外してないだろうか?
 駿ならもっとダイナミックな演出をしてくれたんだろうけど、原作選んでから監督を選ぶ、という順だったんですかね?
 ちょっと申し訳ないですけど、同じ非駿なら『ゲド戦記』の方が私は面白かったな。

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