›8 13, 2010

★★★★☆ クリストファー・ノーラン『インセプション』

 CMなどを見ていて、期待度MAX。
 中盤まではややダレたけれども、そこから加速度急速アップ。
 後半はバンが橋から飛び出して、川に着水するまでをなが〜い時間をかけて描いているが、この演出がよいよいよい……。
 主人公たちは夢の四層まで潜るけれども、現実が第一層に影響して、第一層が第二層に影響して、という描写をしつこく短いスパンで映していく。
 なんか細かいつじつま合わせはもう一度観ないとわからない感じなんだけど、とにかくスピード感があって、ドライブ感がある。一秒も見逃せないぞ、これは。という感覚をひしひしと感じる。
 で、最後に並べに並べたドミノを全て「はい、ドーン!!!」と倒す気持ちよさ。
 妻との関係も正直よーわからんかったけど、なんかドミノ倒しうまくいったからいっか、という気にさせられる。
 2時間半を何度も観るのは大変だけど、これは病みつきになりそう。
 中二だったらこれ絶対マネしてる(笑)。ごっこ遊びしてるよ(笑)。

 あと、渡辺謙にはかなーり期待してたんだけど、相当な期待外れだった(^^;
 世界を牛耳る大起業のボスにしては威厳が足りないのに、何故かミッションについてくるというムリな展開。そしてやっぱり足引っ張っていいとこなし。
 この映画、要はオーシャンズだから、みんな活躍する感じで、予想したような渡辺謙VSディカプリオという構図にはならなかったな。

 なんかメディアで相当誉められてるけど、そこまではハマらなかった。
 俺の中で大満足と満足を越える一線上には『MATRIX』がいるので、なかなか。

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