›9 05, 2004

チャン・イーモウ『LOVERS』★★★☆☆

 私、いくつか観た限りではチャン・イーモウ監督って好きじゃないんですが、なんで観ちゃうんでしょう、香港映画ってだけで。

 なんというか、予想通りの雰囲気だったので、特に満足でもなく不満でもなく。
 いや、強いて言えば不満かもしれません。
 「謀」の一文字とCMなどからの情報から、ものすごいほどの謀略合戦というか、チャン・ツィイーが裏の裏を掻きまくって騙しまくり!! みたいな展開を想像していたので、なんだか非常に普通の恋愛物語で肩透かしをくらってしまいました。
 騙しに騙すんだけど、やっぱり心の底では……というような盛り上がりが欲しかった、というか、勝手に期待しちゃっていました。

 アクション的にもかなり抑えめで、映画館の8割ぐらいが女性だったことからも、恋愛映画好きな人向け、ってところでしょうか。
 あ、美術は凄いと思いますよ!
 もひとつがっかりだったのが好きなアンディ・ラウの立ち回り。悲しすぎますよ。

 最近、「勝手に期待」して勝手にその作品の評価を落としているという自分の穴に気付き初めて、これを上手くコントロールできたら、観る映画全てプラスの方向にいくんではないかと考えています。
 でも、そもそも何かに期待するから映画館まで行こうと思うわけで、その「映画館行きたい!」意欲を削がずに、どう期待を抑えればいいのでしょう。。

 というか、この勝手に物語を想像してしまうクセは創作に使えるんではないでしょうか。映画を観る前にストーリーを勝手に作ってしまって、それはそれで別物として完結させてしまう、とか。期待感のコントロールになるでしょうか。
 次観る映画でやってみます。それって『ヴァン・ヘルシング』になりそうですが。

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