五年の梅 | |
乙川 優三郎 新潮社 2003-09 売り上げランキング 1,975 Amazonで詳しく見るby G-Tools | |
↑面白いので関連商品も出してみた。
乙川超先生体験3作目。相変わらず素晴らしい筆致なんですが、ずーっとこの調子だと結構似た作品が増えてこないかと多少不安。
と言いつつ、読後はアマゾンで全既刊作品を購入いたしました。遅いぐらいだ。
本集でとくによかったのは、「小田原鰹」。人を蔑んで、憎んで生きてきた鹿蔵が、妻の出奔に始まり、本当に長い時を掛けて変化してゆく。
人というものの不思議さと、そして存在の偉大さを全身で体感しました。
『生きる』もそうだったけれど、短編集には表題作よりいい作品がありますね。
先日の朝日新聞のお薦め本に本作が紹介されてました。見る目あるう! とか。
乙川先生好きならどうやら山本周五郎・藤沢周平もかなりマッチングしそうなので、乙川先生が終わったら食指を伸ばしてみましょうか。
特に藤沢周平は今山田洋次とのコラボレーションが熱いですしね。