›10 28, 2004

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー『白夜』★★★★★

白夜
ドストエフスキー

角川書店
1958-04
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 ゴゴゴゴゴ……!
 面白いぞドストエフスキー!!

 『罪と罰』がかなり面白かったので、高校時代課題図書で購入して10年放置してあった『白夜』を読んでみたのです(よく生き残っていた……)。

 相変わらずの妄想君とちょっとおかしなナースチェンカとの変な恋がハイテンションで繰り広げられる良作でした。
 ドストエフスキーが非常に読みやすい「文学」であるのは(それまで私には「文学」とは読みにくいものでした)、文章の90%以上が会話文であるという点にあると思います。
 ただそれにしたって、当時の私が読んでいたら、この見開き全てを埋め尽くす文字の羅列には挫折していただろうなあと思わずに居られないのです。
 それが今は「どうだぁ、この文字の多さ。攻略欲を掻き立てられるじゃないかぁ」(大泉風)なのです。
 本作に至っては、ベラボーに面白い話をこの文字の多さでもって味わえることに喜びすら見いだしました。

 それにしても、まさしく『感傷的ロマン』ですねぇ。。
 ナースチェンカ! ああナースチェンカ!
 普段でもどことなく悲痛さの漂う言い回しにも大分はまってしまいました。

 やぁ、ドストエフスキーは本当に素晴らしいや。どんどん読んでいきましょう。

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