›1 17, 2005

★★★★☆ イム・グォンテク『酔画仙』

酔画仙
 マジなチェ・ミンシクの顔は本当に素晴らしい!
 酒と女がなければ描けない! という画家なので、怒ったり、おちゃらけたり、へつらったりしている顔が多いのですが、す、と画を描く時の顔が、真摯で、人生が現れていて、思わずみとれてしまう。
 地下鉄三田線から岩波ホールへ上がっていく階段の壁面いっぱいに、このチェ・ミンシクのポスターが貼ってあり、その前で誰もが立ち止まっていました。

 物語はとにかく「人生」であります。
 幼少の貧困時代から結末までを丹念に描いていく様は、観衆が主人公チャン・スンオプと容易に同化できる空間を作り出します。
 描けない。弱いものを描きたくないから描かないのも真実であり、心の風景を求めて旅する様も真実。実に美味そうに酒を浴びる日々も真実。
 「嘘を吐けない」生き方には、憧れるものがありました。

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