›1 23, 2005

★★★★★★ クァク・ジェヨン『僕の彼女を紹介します』

『僕の彼女を紹介します』
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 キました。年始からメーターぶっちぎりの6点作品。前売り券は去年から買っていたので、去年観ていれば文句なく2004年No1映画であったと思います。

 心が洗われるとはこのことを言うのでしょう。見終わった頃には、流れた涙が今朝の髭剃り跡に染みてヒリヒリ。鼻水はぐずぐずで、頭を中心に、体中が火照って、だるくて、心地よくて、少し鬱で、でも爽快で。
 近頃の鬱憤がすっかりと晴れて、生きてることが素晴らしく思えました。

 実は前売り券を買ってから1ヶ月以上経っていたため、観る気がかなり失せてきてしまっていたのですが、こんなのを観ていなかったら、自分を「殺すよ!」でした。

 冒頭からは本当に間断のないイベントの押収で、『猟奇的な彼女』よろしくのギャグ(というのともちょっと違うが)展開ですが、その濃密度は既存の映画たちを遥かに凌駕していると言っていいでしょう。
 一緒に行った友人があまり観るのに乗り気ではなかったのですが、これなら彼も満足しているだろう、と確信。

 ところが、中盤からかなりの方向転換。シリアスラブストーリーとなっていくのを、友人は快く思わなかったようです。
 ですが、私は生来のラブコメ好き。また、あの冒頭のハチャメチャ感があったからこそのアップダウンで、心にすっと思いが入ってくるように出来たのだと思います。
 結構な数、首を傾げる様な台詞などがあるのですが、ギャグ部分できっちりと世界観を説明してくれていたので、「それは拘るべき部分ではない」というのがもう根付いていましたし、終盤の怒濤の感情の奔流にはなにごともふっとんでしまうことでしょう。
 またラストに向けてビシビシとボディブロー以上に効いてくる、大量の小技の伏線が本当に素晴らしいかぎり。涙の波が5回は寄せては返し、寄せては返し。

 こういう映画は本当に自分にフィットします。やっぱり、『恋の門』とは通ずるものがあるように感じます。多分、「マンガっぽい」んでしょうね。演出や、話の展開が。
 こんな映画を探して、また観たいと思いました。もちろん、クァク・ジェヨン作品も。

 というか、DVDは必ず買いますし、公開中にもう一度観に行こうと思っています!
 今日TVでやっていた映画紹介を観て、それだけでまた泣いてしまいました。3秒で泣けた!!

 風ですよ、風……。

Comments
親指トム at 2005年01月25日 00:16

へぇ〜、そんな良かったですか〜。
やっぱり観た方が良いかな。
食わず嫌いでしたが、年末に「猟奇的な彼女」を観て、かなり面白かったしな。

ところで、サンボちびりましたか(笑)。私も昨年末にTVで観たお台場ライヴに、不覚にも涙を流してしまいました。音楽で泣くっていうのは、なかなかできんこつよ。

>ドス黒い政治劇が観たい。
同感です。特に聖徳太子のような聖人君子と後世に伝えられた人が、実は政治のパワーバランスの上で祭り上げられた傀儡であったり、実は権謀術数の限りを尽くしていたり、蘇我馬子のような人が反対に君子だったが、歴史の闇に悪者として葬り去られてしまったり、というのを大河でやってくれたら、全部保存版で録画します。

でも、そんなタブーを破ったら、海老沢会長級の首が十個ぐらい必要かもしれない。彼が辞める前に冒険すべきだったな、NHK。

ますひろ at 2005年01月25日 01:30

 一緒に観た友人はかなり不満そうだったので(最初のギャグ調でずっと行って欲しかったらしい)、それなりに人は選ぶのかなあ、という気はします。
 「猟奇的」のラスト当たりの展開がもっともーっと、やりすぎぐらいロマンチックになったとお考え下さい(笑)。
 あと、私「ラブ」にはかなり甘いフィルターかかりますので(笑)。

>サンボ
うお〜! TVでライブなんてやっていたんですか!
なんか奴らの歌には最高の一体感を感じてしまいます。
勝手に体が動いて踊り出すし。

>ドス黒い政治劇が観たい。
やはりTVでは諸般の事情という奴で無理臭いですよね。
マンガ辺りにはかなりの可能性を期待しているのですが。
聖徳太子あんまり知らないんですが、
最初に読み込んだのが『日出処の天子』という少女漫画だったので
物凄い聖徳太子像です。いま私の中(笑)。

個人的に政治的に凄かったのと思うのが日本の南北朝時代だと思うので、
そこら辺はドラマで観てみたいです。もちろん腹黒演出で(笑)。

あと、政治には詳しくないですが、田中角栄とか、
そういう現代の政治劇にも結構興味があります。

さのすけ at 2005年01月25日 20:59

 私も観に行くつもりです。
日本で上映した中で、シュリを抜いたんですよね。
楽しみです、最近の韓国映画は・・・

ますひろ at 2005年01月25日 21:14

ぜひぜひ!
そういえばさのすけさんのお好きな映画のジャンルってあんまり知りませんでした。
『シュリ』でちょっとつまずいて以来、韓国ものはずーっと忌避していたんですが、
『ブラザーフッド』はいいと周りも言うし、『オールド・ボーイ』も『酔画仙』もよかったし、
針が逆に振れてはまりそうな予感です。

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